テレビ局ディレクターの仕事とは
テレビ局のディレクターの仕事は、一言でいえば現場で演出などを手掛ける仕事です。どこで撮影するかはもちろんながら、出演者への指示や段取りよく撮影するための準備など色々なことをしていきます。それを支えるのがアシスタントディレクターであり、ADとも称される人たちです。ADとして雑務をこなし、仕事を覚えてディレクターとして独り立ちすることになります。
ディレクターの仕事は現場で演出などを手掛けるだけではありません。撮影したVTRなどを編集するのもディレクターの仕事です。現場ではこれでよかったと思うものが編集してみると少しパンチが足りないということがあります。また、実際に撮影して編集してみると視聴者にはわかりにくいということも出てきます。そうした時に、例えば笑い声を足す、わかりやすく修正する、別日に撮影し、撮り直しをするなどのことをやって、テレビ番組を完成させていきます。
月曜から金曜までの帯番組では曜日担当のディレクターが存在し、自分の曜日で流すために個々で動いているケースがほとんどです。そのため、特色が違うこともあり、いつも同じようなことをやっているということにはなりにくくなっています。
テレビ局のディレクターとして頑張った後は、自らの制作会社を立ち上げて、テレビ局の下請けとして頑張るケースも多くなっています。テレビ局のディレクターの場合、仕事を重ねていくとテレビの仕事から離れてしまうケースがほとんどで現場一筋の人はかなり限られています。現場で頑張りたい人からすれば、管理職より1人のディレクターとして活躍した方が楽しいと考えて、演出などをずっと手掛けるという人も少なくありません。こうした仕事をしているため、映画監督や舞台監督など演出に関する仕事をする人も増えています。
どのようにすれば番組が面白くなるか、日夜ディレクターはそうしたことを考えて仕事をしています。テレビ局のディレクターは、まさにテレビ業界における縁の下の力持ちなのです。