発破技士の仕事とは?

発破技師の仕事

発破技士の仕事とは

発破技士とは、山のトンネル工事やダム工事などの現場で、ショベルカーのような建設機械で動かすことが不可能な場合にダイナマイトといった火薬を用いて破壊する職業のことです。

発破技士になるには国家資格試験に合格しなければならず、合格率はおよそ5割強と比較的難易度は易しいです。ただし実務経験が必要となり、学校で土木工学に関する学科を専攻して卒業した者は3ヶ月以上の発破業務の実地修習の経験、もしくは6ヶ月以上の発破の補助作業の経験が不可欠です。

発破技士の仕事は、現場で火薬を使用するため、安全を確保できるよう火薬に関する知識が問われます。火薬を数多く使用する現場では少しのミスが危険な事故へと発展する可能性が十分にあり、火薬を使用できるのは発破技士のみとなります。そのため、発破技士には大きな責任がのしかかります。経験が重要な職業のため、発破作業の経験が豊かで、困難な現場であっても的確な判断ができるベテランの発破技士は貴重な存在で、それに見合った収入が期待できます。また発破技士の資格だけでなく、重機を操作できる資格を持っていれば現場では重宝され、より高収入を望むことが可能です。

発破作業には危険が隣り合わせのため、常に細心の注意を払って業務と向き合わなければなりません。火薬を設置する場所1つとっても、わずかな狂いが大事故へとつながることも考えられます。火薬の誤爆など、想定外の事故も起こる可能性があります。

発破作業の経験者によると、その危険性は火薬による事故のみならず、例えばトンネル工事の現場では発破後に有毒ガスが停滞する恐れもあります。さらに発破後は周辺の地盤が緩むことで、岩石の落下も考えられます。落石による事故は多数報告されており、発破後の現場の安全を確保することの難しさ、そして命を守る大切さを痛感させられます。一般的には発破技士の収入は平均よりも高いといわれていますが、危険な現場であることを考慮すると、決して高くはないと言えるでしょう。

発破技士の仕事は、国家資格が必要な専門職で、有資格者は土木会社などに勤務し、専門職として働いている人が多いです。豊富な経験を必要とされるため、実務経験が最も重要といえます。作業員全員が安心して働ける現場となるよう、発破技士による現場の安全確保が不可欠です。自分の仕事に責任を持ち、常に集中力を切らさず、最後まで安全を保ったまま工事が完了できるよう、気を配る細やかな精神力も必要とされます。

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