花火師の仕事とは
日本では夏のイベントとして花火大会が恒例となっており、全国各地でお祭りが開催されると同時に花火が打ち上げられます。またアミューズメントパークなどで新年を祝うイベントの時や、ショッピングセンターなどのオープン記念で花火が打ち上げられますが、その花火を製造して打ち上げるのは花火師の仕事です。
花火師の仕事は、火薬を使って花火を製作するので専門的な技術が必要になる職業です。そのため花火師になりたいときは、花火を製造している業者に弟子入りしたり社員として採用される必要があります。そして、花火製造会社で花火を製作することになりますが、花火製造会社では打ち上げ花火の他に、家で簡単に楽しむことができる玩具花火なども作ります。
花火師が花火を作るときには、花火そのものの色だけでなくパッケージなども構想します。そして火薬の調達を行い配合をすることになりますが、調合して組み立て、仕上げから出来上がった花火を貯蔵するまですべて花火師が責任をもって行う必要があります。湿気がある場所に火薬を置いておくと湿ってしまい使い物にならなくなりますから、保管場所にも気を使う必要があります。
火薬など花火を作るための材料の仕入れ場所も花火師が自分で決めます。そして花火が出来上がったら販売することになりますが、花火を打ち上げる業者に出来上がった花火を販売することもありますが、花火師の多くは自らが花火を打ち上げる作業を行います。
花火を打ち上げるためにはイベントが必要になるので、花火師が花火大会のイベントを企画することもあります。自治体や学校、企業から依頼があれば、希望にそった花火を作ることになりますが、花火師自らが花火大会のイベントを行うときは、スケジュールを組んで花火を打ち上げる許可なども取得する必要があります。
イベント等で花火を打ち上げる日が決まったら、その日に合わせて花火を打ちあげるために必要な資材を運搬して搬入します。花火はデリケートなものなので、資材に関することは全て花火師が行います。設営して打ち上げ、そして花火を打ち上げ終わったら撤収して事後点検も行います。暴発などの事故が起こらないようにするため、花火師は花火を打ち上げている間は現場を離れずに、常に状況を確認します。そして花火の打ち上げが終わったら、元の状態に戻すために花火を片付けて掃除などを行い原状回復をします。
現在は日本だけでなく海外でも花火を打ち上げることが多く、特に日本の花火や花火師の技術は良質であると高い評価を得ているため、海外からも花火を打ち上げてほしいという依頼が増えています。