管理栄養士の仕事とは
管理栄養士の仕事は、基本的には栄養指導を行い、健康に元気で生活できるようにサポートをするものですが、管理栄養士の仕事の内容は勤め先の業態によっても変わってきます。
管理栄養士の主な勤め先は、病院、老人保健施設、学校、スポーツ施設、保育園、幼稚園などで、栄養指導、献立の作成、給食調理、アスリートの食事面の管理などの業務内容をしています。
栄養士という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、「管理栄養士」と「栄養士」とは異なり、管理栄養士は栄養士の上位に当たる国家資格です。そして、栄養士の資格を取得した者だけが管理栄養士の試験を受験することが出来ます。
管理栄養士にだけ認められている仕事もあります。
病気の人のための栄養指導(主治医の指導も必要)、特定の施設における利用者の体の状況や栄養状況に応じた給食管理や栄養指導、個人の体の状況や栄養状況に応じた栄養指導などです。
管理栄養士(栄養士)のイメージとしては、調理の現場で働くことが多いイメージを持たれるかもしれませんが、管理栄養士の仕事として、栄養士の指導や教育も大事なもののひとつです。
また、1回300食か1日750食以上の食事の提供をする病院や介護老人保健施設は、管理栄養士を設置することが義務になっています。
病院などでの主な仕事内容は、直営の場合は栄養指導、集団指導(糖尿病患者などを集めての集団栄養指導)、NST(看護師、医師、薬剤師などと一緒に栄養管理の専門チームを組むこと)などの栄養士業務全般があります。委託の場合は献立作成や調理補助、配膳、衛生管理、発注なども行う場合も多いです。尚、直営でないと栄養指導をすることは出来ません。
管理栄養士の主な業務としては、
- 保育園の場合は、乳幼児の食事やおやつ作り、献立の作成、食育活動、食物アレルギーへの対応、調乳などの仕事
- 特別養護老人ホーム、老人保健施設などの場合は、栄養ケアマネジメント、献立の作成、調理、発注などの仕事
- 学校の場合は給食の献立作成、調理補助、栄養教諭の資格を持っている人は食育活動
- 保健所や保健センターなどの行政機関の場合、乳幼児健診、栄養調査、食育推進などの仕事
- スポーツ関連では、アスリートへの栄養指導や合宿所での食事の管理や調理などの仕事
- 食品メーカーでは商品開発やメニュー開発などの仕事
などの仕事があります。その他にも、健康保険組合から委託されている企業へ特定保健指導を行ったり、現在はフードコーディネーターなどの肩書きをもって仕事をしている人も増えてきていて、本の執筆やテレビ出演など、活躍の幅が広がっています。