海上保安官の仕事とは?

海上保安官の仕事

海上保安官の仕事とは

海上保安官の仕事には、警備救難業務と海洋情報業務、海上交通業務の3つがあります。

海上保安官の警備救難業務とは海の治安を守るために、密輸や密漁を取り締まることです。
各国には領海があり、日本の領海内に不審な船が入っていれば海上保安官が取り締まって無断侵入を阻止します。中には海路を使って麻薬など禁止された薬物を密輸する業者もいるため、国内に流通するのを防がなければなりません。悪天候や事故などで船に乗っていた人が海に投げ出されるなど命の危険が及ぶこともあります。その場合は海上保安官たちが救助して行方不明者も探します。海上保安庁で対応できない時は海上自衛隊に連絡して協力を求めます。

海洋情報業務では海洋観測や天文観測などを通して、海上保安官が海図を作成したり漂流物の情報を提供したりします。これによって海を渡る人たちが海の様子を客観的に理解できるので、危険な場所を避けて安全な航海を行います。調査で分かったことの重要性が高い場合は、無線でそれぞれの船に情報を伝えて注意を促します。

海上交通業務では、海の交通ルールに守って渡航するように指示します。陸上と同じように海でも標識などを使うことで、船の事故を防いでいます。ブイや灯台は航路標識と呼ばれ、海上保安官が正しい場所に存在しているか確認しています。必要な場所に航路標識がなければ、建設してより安全に船を動かせるようにサポートします。

このように海上保安官の仕事は海の警察官として、ルールに従った航海を実現させています。海上に勤務している人は、少なくとも10日間は陸地に帰りません。24時間体制で海の安全を守るためにパトロールを行っています。ワッチという勤務予定表があるので、交代で業務に携わります。

海上保安官の中には海上交通業務として、海上交通センターで航海の管制をする人もいます。彼らは陸上勤務なので、24時間海上交通センターにいるわけではありません。朝出勤して夕方に退勤するような一般的な会社員とスケジュールと同じです。新人に陸上勤務を任せることはなく、業務に慣れていないうちは海上勤務で海上保安官は第一線でどのような仕事をしているのか学びます。

海上でのパトロールは海上保安官の基本業務です。勤続年数が長くなって経験豊富になれば、陸上勤務を希望することも可能です。その人の性格やスキルなどを総合的に判断して適性があると認められれば、陸上で海上にいる海上保安官のサポートに専念します。

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