「ワークライフバランス」とは
ワークライフバランスとは、仕事と家庭をうまく調和することを指し、言葉としてはワークライフバランスがとれている、とれていないという風に使用します。
子供がいて18時には家に帰らなければいけない働く母親や、子供はいなくても仕事と家庭のバランスを崩さないように、仕事は家庭を理解し、家庭は仕事を理解するという相互理解の姿勢が求められています。
昨今、このワークライフバランスが非常に重要視されている理由としては、まず仕事が多忙であることによって家庭に携われなかったり、そもそも体調を崩す人が増えているためです。
どこの会社も、人件費削減のため、1人あたりの業務が増えて、拘束時間は長くなる傾向が強く、そのためプライベートの時間がなくなってしまい、日常生活が満足できるレベルのものが送れない、という人が多くなってきました。
また、非正規労働者が増加していることもワークライフバランスが重要とされる要因になっています。契約社員、派遣社員、アルバイト、パートなどの働き方を増えている人が増加していますが、大半は正社員に比べると低所得です。そのため長い労働時間で生活費を稼がなければならない、という人が多いのです。
また、非正規労働者の結婚、子育てという課題も最近は出てきています。両方が非正規労働者の夫婦は2人の収入をあわせても500万円以下の場合が多く、実際親の助けがないと子育ては難しいです。しかし、親の助けが得られない人ももちろんいます。
このように、正社員、また非正規労働者どちらであってもワークライフバランスの問題はついてまわっています。ワークライフバランスは、身体の状況もそうですが、精神的な状況についても重要視するべき、とされています。日々の仕事の中で、週1〜2回は定時で仕事を終了して帰宅したり、必要でない業務をなくすなど、就業時間削減のための工夫が必要になっています。実務担当も、管理職も、お互いを思いやってみんながバランスよく働ける空間としてワークライフバランスを取っていくのが理想的です。