「メンタルヘルスケア」とは
メンタルヘルスケアとは、生きていく中で受けるさまざまなストレスにより、精神面で不調となることを防止して健康に生きていけるよう対応することを言います。メンタルヘルスケアは、主に企業で実施されるものが多く、仕組みを作ったり、全社員に教育をしています。
近年、会社生活において精神面で不調を訴える人、またその予備軍は多いと言われ、日本では社会問題となっています。最悪の場合、うつ病となり自殺まで考えるようになってしまいます。
その理由は、長時間労働、仕事のストレス、人間関係、セクハラやパワハラなどの各種ハラスメントなどとなります。心身共に疲れ果てるこうした問題は、会社内で起こるものや仕事が原因である場合が多いため、企業では上司や専門の産業医、そうした問題を専門的に扱う部署などでケアするという仕組み(メンタルヘルスケア)を設けています。基本的にこういった問題は、プライバシーに関わるため、本人との面談で悩みを聞き、問題となることは対応していくということになります。
社員が精神的に不調がある状態では、効率も上がりませんし、ひとたび問題が起これば回りの社員にも影響します、社外に知れればブラック企業という汚名を付けられ、社会からの信用を無くすことも考えられます。いずれにしろ企業にとって良いことはなく、最悪は業績に関わってくるため、真剣に取り組む必要がある問題となっています。
普通は、その人にとって耐えられないようなイヤなことに直面する場合にストレスを感じると考えがちですが、良いことがあった場合もストレスとなりえます。例えば、昇進であったり、結婚であったりといった、本来は喜ぶべきことでも環境が変化するということで人はストレスを感じています。その他にも身近な人の死や事故や病気、借金など世の中には多くのストレスの元が存在しています。
本人も気づかないようなこうした精神面の不調は、身近にいる人でなければ気づけません。そのため、メンタルヘルスケアでは上司や同僚、友人、家族といった回りの人が重要となります。