マンション管理士の仕事とは
マンション管理士の仕事は、マンションに関する維持や管理、マンション内の住民の自治へのアドバイスを行うなどマンションに幅広く関わるサポート業務やコンサルタント業務が主な仕事です。
具体的には住民が支払うマンションの管理費や、マンションが将来必要になる修繕積立金の会計監査などお金に関する業務を中立の立場から行います。また、マンションの修繕や改修工事などが必要になった時の出費に関する予算案を作成する事も担当します。
たまに、修繕積立金の使い込みが発覚したり、いざ工事の段階になって不足が生じ住民が負担しなくてはいけない事が判明して争いになったりする例があります。施工会社を決める際に、公平にマンションにとって良い会社を選ぶのではなく一部の住民に都合の良い会社に取りきめようとして問題になる事もあります。こういった金銭が絡む問題は多くの住民が住んでいるマンションでは利害関係が生じる事もあり、住民だけで決めるのが難しい場合があります。例えば、直接自分の住戸に関係のない場所の修繕などには反対するような住民も中にはいます。日常的に住民同士がグループを作って対立していたりうまくいっていない事があると、必要であると常識的に考えられる工事や、ちょっとした出費であっても、反対するような人もいます。
そういった人への説明や説得を住民で行うのは非常に困難です。
また、大きな地震などの災害があった時にマンションの緊急的な補修工事が必要な時に全戸の意見をまとめるのはさらに非常に大変です。災害をきっかけにマンションを手放す人もいたり、それぞれの生活がかかっているので、全ての人が満足する策を出すのはなかなか困難です。
そんな時こそマンション管理士の出番です。マンション管理士に任せておけば中立な立場から必要不必要を判断し、説得を担ったりしながらより多くの住民に良い方向へ進めてくれるので非常に安心です。
また、マンション管理士の仕事としては、マンション住民での総会の運営などにも出席し、円滑に進むようアドバイスを出したりしてくれます。マンションでは全体の清掃や管理人への給与支払いなど、さまざまな管理コストがかかり、それは住民全体が支払う管理費から出されています。それらの見直しも定期的に行い、削減できる場所は削減したりしてくれます。例えば管理委託会社同士で見積もりを取り、より安い会社やよりサービスの良い会社に変更するなどすれば、マンションの住民にとってプラスになります。
そういった役割を担いながら、住民同士の争いの仲介なども頼る事が出来るのがマンション管理士の仕事なのです。