調理師の仕事とは
調理師の仕事はホテルやレストラン、料亭などで料理を手掛けて提供する仕事です。また、病院や学校での給食も調理師の仕事になります。
ただし、各々の活躍する料理内容により板前やシェフ、パティシエなど呼び名が異なります。日本料理を作る方は板前と呼ばれますし、西洋料理を作るのであればシェフと言われます。また、食後のデザートや洋菓子を手がける方においてはパティシエといった呼び名が一般的です。
調理師のライセンスを持っていなくても料理に関するお仕事に従事することはできるものの、調理師という肩書を名乗れるのは調理師国家試験に受かった方に限られます。しかし、調理師国家試験に受かったとしてもすぐに現場で調理を任せてもらえるわけではないのです。
新人の場合は見習いという立場で下積み生活を送ることになります。
新人が行う具体的なことは、先輩が仕事場に訪れる前に調理場を清掃し、必要な道具を準備した上で食材を運び入れ、洗うといった下処理を行います。そして、配膳や盛り付けも新人が担うの通例です。
こうした点からわかるように、朝は一番早く現場に行って準備を始めて、営業が終了した後は深夜遅くまで残り後片付けや掃除を行っていきます。辛いものですが、調理師の仕事として一人前に働いている人々は全員経験してきたことです。
このような下積み生活を長い間続けていると、少しずつ使う食材に手を出せるようになってきます。
当然、調理師の仕事にゴールは存在せず、たとえ一人前になったとしても一生修行を続けていかなければなりません。ベテランの域に達するようになると、調理師の仕事の幅が広がり、料理以外の事にも手を広げる必要が出てきます。食材を仕入れることから新しいメニューを考えるといった事など、そのお店の経営に関わる事まで携わるようになります。
そして、最終的には、その店を受け継ぎ自分が店主として働くのか、独立して自分の店を持つようになるのか選択に迫られるようになっていきます。