孫子の名言集
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、偉人たちの優れた言葉を「名言」として残してきました。
孫子は、中国 春秋時代の名将であった孫武(紀元前535年頃〜没年不詳)のことで、兵法書「孫子」の筆者とされています。
戦術家としてだけでなく、戦略家としても優れており、戦わずして勝つ、常に負けない戦いをするという戦略思想を持っており、近代の軍略や経営戦略にも大きな影響を与えています。
今回は、孫子の名言の中から、時を超えて現代においても、人生に様々な示唆を与えてくれる「名言」を独断と偏見で選んでみました。
- 彼を知り己を知れば百戦危うからず
敵の実情を知り、己の実情を知っていれば、百回戦っても敗れることがない - 先ずその愛する所を奪わば、即ち聴かん
まず敵が大切にしているものを奪取すれば、敵はこちらの思いどおりにできる - 囲師には必ず闕く
包囲した敵軍には逃げ道を開けておき、窮地に追い込まれた敵軍を攻撃し続けてはならない - 逸を以て労を待つ
自らはゆっくりと力を貯えて、相手が疲労した時を待って戦う - 実を避けて虚を撃つ
敵が備えをする「実」の部分を避けて、備えが手薄な「虚」の部分を攻撃すべきである - 善く戦う者は、人を致して人に致されず
戦巧者は、自分が主導権を取り、相手のペースで動かされない - 戦いは正を以って合い、奇を以って勝つ
戦いとは、正攻法を用いて敵と対峙し、奇策を巡らせて勝つものである - 善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり
戦上手と呼ばれた人は、勝ちやすい状況を作り出し、勝つべくして勝った人である - 卒を視ること嬰児のごとし
兵卒に対して赤ん坊のように思い接する - 兵は拙速を聞くも、未だ功の久しきをみざる
戦いは、長引かせてうまくいったためしがない - 百戦百勝は善の善なるものに非ず
百回戦って百回勝つのが最善ではない。戦わずして勝つのが最善である
孫子(孫武)の名言
偉人たちの名言は、私たちが生きる上で多くの気づきを与えてくれます。偉人たちの名言を時には眺めて、人生を実り豊かなものにしていきたいものですね。