視能訓練士の仕事とは
皆さんは視能訓練士という職業をご存じでしょうか?
視能訓練士の仕事はあまり馴染みがないかもしれませんが、私たちが目に異常を感じた時に受診する眼科で医師の側にいてサポートをしてくれている人も視能訓練士と呼ばれている人たちで、私たちの身近に存在している職業となっています。
では、そんな視能訓練士の仕事は具体的にどのようなものなのでしょうか?
1.目に関する検査全般
視力がどのくらいあるのかを見る視力検査をはじめ、白内障や緑内障などの目の病気の有無を調べる検査や、メガネやコンタクトレンズを処方するための検査などを行っています。また超音波検査や電気生理検査などの専門的な検査を担っているのも、この視能訓練士です。
2.斜視や弱視の方の訓練
目に関する悩みの中でも多いとされている斜視や弱視は最近では訓練することによって改善するようになりました。最近ではメガネをするだけで良くなる斜視もあると言われています。視能訓練士はそういった訓練を行いながら随時検査をしてくれます。
3.目の定期検診業務
目の病気は他の病気と同様に早期発見をすれば治療も早く終わり完治しやすくなります。
最近では生活習慣病が原因で目の病気になってしまうケースが大変多くなってきているので、生活習慣が乱れてしまっている人はいつ目の病気になってもおかしくありません。そこで生活習慣病検診の時をはじめ、3歳の頃に行われる目の検診や、就学時での健康検診などで行われる目の検査も視能訓練士が行い、目の病気の早期発見を目指しています。
4.視力が低下してしまった人のリハビリ
年齢によるものや生活習慣病によって低下してしまった視力を完全に回復させるのは難しいですが、少しでも良くすることはできます。ロービジョンケアを早期の段階から開始し、補助具を随時取り入れるなど視力を少しでも良くするために様々なケアを行っています。
このように視能訓練士の仕事というのは私たちの目を守るために欠かせない職業となっています。
視能訓練士になるためには国家試験に合格する必要があります。
その受験資格は高校を卒業して視能訓練士の養成所を卒業するか、短大を卒業して視能訓練士の養成所に1年修業して卒業するか、外国の視能訓練士の学校を卒業するといった方法があり、いずれも道のりは長いものです。
そして国家試験に合格した後に大学病院や眼科の病院に就職することができます。これらの長い行程を経た視能訓練士は目のエキスパートと言えるでしょう。