北条氏綱の名言集
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、偉人たちの優れた言葉を「名言」として残してきました。
北条氏綱(1487年〜1541年8月10日)は、戦国時代の大名 北条氏の二代当主です。一代で戦国大名になった北条早雲の跡を引き継いだ北条氏綱は、さらに勢力を拡大して、北条家を有力大名に育て上げました。
今回は、北条氏綱の名言の中から、時を超えて現代においても、人生に様々な示唆を与えてくれる「名言」を独断と偏見で選んでみました。
- 勝って兜の緒を締めよ
勝負に勝っても油断せず、さらに用心せよ - 手際なる合戦にてまがまがしき勝利を得て後、驕の心出来し、敵を侮り、或は不行義なる事、必ある事なり。慎むべし
戦いに大勝した後、驕りの心を生んで、相手を侮って国を滅ぼした例が多い。そういう時こそ慎むべきである - 人の命わずかの間なれば、むさき心底、ゆめゆめ、あるべからず
人生は短いのだから、浅ましい心は決して持ってはいけない - 大将によらず、諸将までも義を専らに守るべし
トップだけでなく、指揮官も人の道を固く守らないといけない - 天運尽き果て滅亡を致すとも、義理に違えまじきと心得えなば、末世にうしろ指ささるる恥辱はあるまじく候
たとえ運が尽き滅びたとしても、義理を違えなければ、後世の人から後ろ指を指されることはない - 無道の働にて利を得たる者、天罰終に遁れ難し
人の道に外れたことをして名利を得た者は、天罰を避けることはできない - すべて人に捨りたる者はこれなく候
世の中には役に立たない人などいない - 皆々役に立たんも、又た立つまじきも大将の心にあり
人材が役に立つのも、役に立たないのもトップの心次第である - 万事倹約を守るべし。花麗を好む時は下民を貪らざれば出る所なし
常に倹約を心がけるべきである。華美なことを好んでいると、領民を苦しめ、国を危うくしてしまう
北条氏綱の名言
偉人たちの名言は、私たちが生きる上で多くの気づきを与えてくれます。偉人たちの名言を時には眺めて、人生を実り豊かなものにしていきたいものですね。