ゲームクリエイターの仕事とは
ひとくちにゲームクリエイターの仕事と言っても、ゲームクリエイターには様々な役割があります。主な役割分担をあげると、グラフィックデザイナー、プログラマー、サウンドクリエーター、シナリオライターなどの専門分野に分かれています。他にも、プランナー、ディレクター、プロデューサーといった人たちがゲームクリエイターの仕事には関わっています。
ゲームに出てくるキャラクターなどをデザインするグラフィックデザイナーには、個性やセンスが必要とされます。発注者の注文を元に細かい修正を加えていく柔軟性と、様々なアイディアを消化し、ひとつにまとめる芸術的センスが求められます。
また、実際にゲームの動きをプログラミングするプログラマーには、細かい修正に即時対応する瞬発力と、仕様書から最短でスクリプトを組みむ正確性、長い作業を飽きずに続ける持久力、バグに対応する即戦力、そして何よりスクリプトを組むことに楽しみを見出せる人が求められます。
音楽を付けるサウンドクリエイターは、その場にふさわしい音を見極め、限られた時間の中でオリジナリティのある音を付けるのが仕事です。普段の何気ない生活の中からでも新しい音楽を生み出せるような、強いインスピレーションが必要です。
そしてシナリオライターは、ゲーム中ではグラフィックデザイナーと並ぶ花形の職業ですが、シナリオライターの腕ひとつで、そのゲームの面白さが左右されると言ってもいい、やりがいのある仕事です。
これら実働部隊の他に、新しいゲームのコンセプトや方向性を描き出すプランナーがいます。プランナーには未来を読む力が必要となってきます。これから先、ユーザーに求められているものは何か、どんなゲームが好まれるのかを探るためには、流行に敏感で、時代の風を自ら起こすバイタリティが必要です。
ディレクターは、現場の製作指揮が仕事です。各部署でどれぐらいの精度で仕事が進んでいるかを把握し、時には部署間の調整役に回ったりしますので、コミュニケーション能力と、修羅場になってもめげないパワーを持って仕事をすることが求められます。明るい性格で、時には厳しく、仲間を束ねていく力が必要です。
プロデューサーは言わずと知れたゲームクリエイターの花型です。花形だけに、ゲームが完成するまでは進捗管理をし、発売されたゲームがヒットするかどうか、全責任はプロデューサーに掛かってくると言っても過言ではありません。各チームの進捗を把握する広い視野と、強い責任感を持つことが必要です。
このように、ゲームクリエイターの仕事には様々な人が関わってきますが、まず何よりゲームが好きだ、という情熱を持っていることが重要です。